夢十夜 第一夜について パート1

こんな夢を見た。 夏目漱石『文鳥・夢十夜』(夢十夜) ,新潮文庫,30p このフレーズを聞けば、多くの人が、夏目漱石さんの “夢十夜” を思い浮かべるでしょう。あるいは、そのような言葉を話頭にもってきて話を進める、友人のむさ苦しい顔か。 まあ、今回、私…

左利きは、書きずらい 10/1

9/30の続きです。 その後、私たちはお目当てのジャイアントパンダを見ることができた。初めて生でパンダを見たが、イメージ通りパンダは白と黒だった。よく見ると使い古されたぬいぐるみのように体毛に汚れを認めることができたが、秋の日差しを浴びるパンダ…

左利きは、書きずらい 9/30

私は、ピアノの前に腰掛け、目を閉じ、沈黙に耳を傾ける。部屋の片隅に小さな穴が開くイメージをする。そこには、私が住む世界とはまた違う、別の世界の景色がある。この世界と同じような時間の流れがあり、この世界と同じようなポップスが至るところで聞こ…

左利きは、世知辛い 9/23

ちょっとした演奏です。 よければ、聞いて行ってください。 きつねは大きく息を吸ってゆっくりと吐いた。そして誰に話すでもなく言葉をこぼし始めた。チンパンジーのオリバー先生直伝の人の言葉を。 「でも、なんでこの世にはこんなにもいろんな人がいるんだ…

左利きは、世知辛い 9/15

ここ最近は、ピアノの前に座っても、何も思いつかず、窓の外の景色を眺めるばかりでした。景色と言っても、見えるのは、道を挟んで向こう側の小さな雑居ビルですが。そのビルにはいくつかの会社が入っているらしく、私の部屋から覗ける窓からは、今までに、…

左利きは、世知辛い 9/7

きっと、いい音は出せない。いい曲は弾けない。でも、なぜだか、気づけば、いつも私はピアノの間にいる。「ド」なのかわからないキーに、指を置いて、押すか押さぬか、躊躇している。 だって、怖いもの。これが「ド」じゃなかったら、て思うと、とっても怖い…

左利きは、世知辛い 1

ピアノを前にして、私はしばらく考えました。缶ビールは2本空にして、柿ピーは3袋開けてティッシュペーパーに広げて食べていきました。今ではピーナッツだけきれいさっぱりありません。私は、残った柿ピーの柿の方を一粒ずつ処理しながら考えます。私がい…

左利きは、世知辛い

はじめまして。 はじめてのブログで何を書いていいのか、わかりませんが、何かしら書いてみようと思います。 ここに書くことは私にとっておそらく、ピアノに向かい、楽譜なしに赴くままに鍵盤をたたくようなものです。ピアノなんて弾いたことないので、大部…